いつも仕事をしながら聞いています。
今日は私の足のことで御相談したくてペンをとりました。3年位前に、外反母趾のような状態になって外科を受診したところ、そうではなく、足の親指のつけねにある薄い骨2枚のうち、内側の骨が両方とも割れているとのこと。切開して骨をとらないかぎりは長時間歩いたり、かかとの高い靴は炎症を起こして腫れの原因になるのでやめなさいとのことでした。骨をとってしまって後でもっと悪くなりはしないかと心配で、どうしようか迷っています。最善の方法を教えて下さい。
足の親指の付け根にある薄い骨、種子骨とよばれる骨のことと思われます。この種子骨は第一中足骨先端足底面で、二個対になって存在し、親指を曲げる屈筋腱がスムーズに活動するための、いわば滑車の役目をしている骨です。
内側の種子骨が割れているとのこと、確かに底革の薄いハイヒールで長時間歩き続けたり、あるいは過激な運動などで、反復されて機械的・機能的外力が加わって一種の疲労性骨障害を起こすことがあり、まさに貴女の場合がそうであると思われます。
しかし、分裂種子骨と呼ばれる、種子骨が割れていてもなんら症状を起こさない場合も多く見られることから、すぐに手術をして骨を取ってしまわねばならないというものではありません。
まずは、お洒落する時、通勤時、長時間歩行時等、 TPOによって靴を履き分け、親指の痛い部分を減免し保護する挿板や中敷などを使用した靴を工夫したり、同時に薬剤を用いて治療します。これらの保存的な治療が無効な場合に、やむを得ない方法の一つとして手術が考えられます。
初めてお便りします。夕食の支度をしながらいつも楽しく聞いております。最近、歯医者さんに通い始めました。治療のため麻酔を注射したのですが、二本目の麻酔の後、うったあとすぐに心臓が激しく鼓動をうち、その旨先生に話したところ、『心配ないです。これは心臓がドキドキする薬です』と言われたのです。治療が終わって帰ってくる頃には直ったのですが、心配ないのでしょうか?丁寧にやって下さる歯医者さんなのでもう片方の上下もしっかり治療しようと思うのですが、ちょっと心配ですので教えて下さい。
使用した麻酔薬は、おそらくキシロカインに代表される局所麻酔薬でしょう。キシロカインに対する過敏症やアレルギーを否定はできませんが、ドキドキしたのは、むしろ、麻酔薬の効果を持続させるために混合してある、エピネフィリンという薬剤によるものと考えます。歯科医が心臓がドキドキする薬と言ったのがこれです。
一般的に、歯科医における麻酔薬のショックと言われるものは、ほとんどが、脳貧血でしょう。歯科での治療は、ほとんどが座位で行う上に、痛みと恐怖感がありますので、精神的な影響もあります。
次回以降の治療も、同じ歯科医にかかることが良いと考えます。前回の治療で使用した麻酔薬でドキドキしたことを把握している歯科医の方が安心です。
夕食の支度をしながら毎日聞いています。
小学校5年生11歳の息子のことでペンを取りました。今年の9月ごろから夕方または夕食後になると、背中にじんましんが出ます。ひどい時には世界地図のように広がってしまいます。今は内科医からの薬を飲んでいますが、薬がなくなり、2,3日するとまた出てくるのです。飲み続けても割に害のない薬らしいのですが、2ヶ月目になるとどこか別のところが悪いのではないかと気になってきます。
ごく稀に、耳、上下の唇、上まぶたのいずれか一ヶ所が朝起きたときに腫れていることがありますが、1〜2時間ほどするとひいていきます。体調はごく軽い鼻炎がある程度で、食べ物などのアレルギーはありません。毎日お通じもありますし、性格上、塾などの押さえつけられる勉強はしていません。どうぞアドバイスをお願いいたします。
蕁麻疹が出てしまう原因にはいろいろあり、原因がわかりにくい人はたくさんおります。人によって必ず何らかの誘因があるようです。例えば、睡眠不足、疲労、季節変動、温度変化、気圧変化とかでひどくなるとかがあります。また、蕁麻疹には抗アレルギー剤による治療薬を使用しますが、薬にもいろいろあります。それぞれの患者さんにあったものを探すのも時間がかかります。正直に先生にお話して、そのままで良いか薬を変えてもらうか相談してみたらよろしいと思います。同じ薬を長期的に服用している方もたくさんおります。お医者さんを変えても結局は、始めから薬の選択をやり直さないといけないことになります。まだ11歳ですから、強い薬で早く治そうとしない方が良いと思います。かかりつけの先生を信じて良く相談することです。
健康だけが取り柄だった私も歳になったのでしょうか?初めて腰痛が時々出るようになりました。湿布薬で切り抜ける方法しかないのでしょうか?運動不足と思い、歩くようにしているのですが、気をつけることとか、対策方法を教えて下さい。ちなみに腰痛とはウエストラインの背中が痛いのですね、私はヒップと思っておりました。
関係ないかと思いますが、先日、友人と健康ランドへ行ったとき、血圧を測ってびっくり。93と53でした。私は朝は強く、元気で起きられますし、低血圧とは無縁と思っておりました。夜はすぐ寝てしまう方です。
ちなみに、私は美女ではありません。
人は二本足で直立歩行する関係上、重たい上半身を支える腰部は寝ているとき以外、絶えず負担がかかるため腰痛を起こしやすく、腰の痛みは宿命的であると言われています。
40代以上の人では、10人中8人は腰痛の経験があるというのが現状ですので、貴女が自分で健康だけが取り柄であるといっているのは、大変結構なことと思います。少々の腰痛があったとしても、腰痛と軽いおつきあいをするぐらいの気持ちをもって対処されるのがよろしいでしょう。
腰痛は座っている時間が長く、歩く機会が少ない運動不足の人に多く発症しますので、貴女が運動不足から歩くようにしていることは、大変良いことであると思います。ただ漫然と歩くのではなく、1分間70m位のスピードで3km歩くことを1週間に5日行えば足、腰のために良いです。
血圧がだいぶ高いようですが、元来低血圧の人は朝調子が良くないのがふつうで、貴女の場合はちょっと違うみたいです。しかし、あまり健康を過信せずに1年に1回は健康診断を受けられるべきです。
ちなみに腰部とは、お尻の上で腸骨の上縁で背中の下の部位をいいます。従って、腰掛ける時の腰や、柳腰の腰などとは意味合いが違います。
先日、私と友人3人とで、風呂上がりに何を飲むかで口論になりました。
橋本は『体表面と体中とで温度差をつけるのが良いと聞いたことがあるので、氷水を飲んでいる』といい、
坂田は、『汗として失った水分を補給する必要があるはずだから、スポーツドリンクが最適』といいました。私は、『理由は知らないが、健康のためには牛乳がいちばんと聞いたことがある』と主張、牧島は、『風呂上がりに飲むものくらいでは変わらない。むしろ好きなものを飲むほうが精神衛生上いいに決まっている。だからビール!』と言い張りました。
こんなふうに素人同士で議論してみてもらちがあかないので、デイブさんとナギーさんを通じて医師会の先生方に聞いてみようということになり、お手紙を差し上げた次第です。いったい誰が正しいのか、どうかお教えください。
なお、4人とも20代後半の健康な男子です。
みなさんお若い方ばかりです。風呂上がりにのどの渇きを潤すのはなんとも爽快なものです。一番合目的なのは、坂田さんのスポーツドリンクでしょう。水分の補給だけではなく、ミネラルの補給もできるからです。しかし、皆さん若いので何を飲まれても結構です。私だってビールをキューッとやるのは天国です。ただし、度を過ぎなければの話です。牛乳も可。カロリーのことを考えてがぶ飲みはしないことです。
小倉さん景子さんコンニチワ。心配ご無用いつも参考にさせていただいてます。私の髪のことなのですが、相談させてください。小さい頃はまっすぐな髪の毛だったと思うのですが、30歳を過ぎた頃からくせ毛になってきました。ちょっと気になる程度だったのですが、ここ4、5年前からひどくくせ毛になってきたのです。年齢のせいでしょうか?髪の毛の質が変わるなんてことがあるんでしょうか?
くせ毛にはいろいろなものがあります。拝見できませんのでお便りの内容の範囲でお答えさせていただきます。くせ毛が出始めた時期が30歳頃であることから生まれつきのものではないようですね。女性の髪の毛はホルモン、皮膚の栄養状態、乾燥化、機械的刺激、さらに精神的なもので影響を受けやすいです。女性に見られるものの代表的なくせ毛が結毛症といって、毛の途中に折れ曲がって結び目を作る状態で、ここで折れやすく、パーマなどの刺激や毛染めなどの科学物質によることが多いです。また、巻毛症といって頭の皮膚の炎症によるもので、炎症は皮膚の湿疹とかカビなどによります。毛と皮膚は同じものですからいたわり、あまり刺激を与えないことが大切です。いずれにしても原因をしっかりと把握することですね。皮膚科の先生に相談してください。
小倉さん、景子さん、いつも楽しく聞いていますヨ。絶対に人には聞けないことを聞いていいですか?とってもショッキングなことなんですけど、実はこの間、私の友人が彼氏とのアレの最中に病院に運ばれてしまいました。正確に言うと、彼氏と二人で運ばれちゃったんです。つまり、彼氏のが抜けなくなっちゃって、大変なことになっちゃったんです。よくある話ということですが、私は初めて聞いたのでとってもびっくりしたんですけど、どういうことなんですか?そんなことってホントによくあることなんですか?超恥ずかしいと思うンですけど、予防法とかあるんですか?こっそり教えてください。
このような方を膣痙(ちつけい)と呼ばれています。セックスの最中に膣の入り口や膣周囲の筋肉が痙攣を起こしてしまう状態を言います。膣の入り口付近が過敏な方にみられますが、そんなに多くの方には起きません。セックスばかりでなくふだんの日常生活の時から、男性は精神的にも優しくいたわることが大切ですね。セックスは夫婦生活で不可欠なことです。決して恐ろしいことでもなく、不潔なことでもなく、初めは誰でも痛みを伴うものだと教えてあげることです。セックスの時はムードづくりや十分な前戯が必要です。
このようなことをしても痙攣が起きてしまう場合は婦人科の先生に相談してください。膣の入り口が硬すぎる人がいますから処置していただくと良いでしょう。また、不安な方は過敏な粘膜を抑えるゼリーがありますから処方していただくと良いでしょう。
一昨年くらいから、電車に乗ると吐き気と腹痛が起こり、途中下車してトイレに駆け込まなければならない状態が続き、以来、長い時間電車に乗るのが怖くなりました。最近では友人と会うのもおっくうになり、約束をすると下痢状態になることもしばしば。いつも体がだるい感じもあり、いつも下腹部がすっきりせず、トイレに行くたびに軟便が出ます。やはり病気でしょうか?何科を受診すべきですか?精神科なのか胃腸科なのか、どこなのか?詳しいアドバイスをお願いします。
おそらく、過敏性腸症候群と考えます。腸管の運動や緊張の亢進の結果で便秘や下痢といった便通異常、腹痛や種々の胃腸症状を生じます。症状の発現や憎悪に精神的因子が関わります。
しかし、消化管に他の病気が無いことを確認することが必要です。内科、消化器科や外科などで、潰瘍や腫瘍などの疾患がないことを確認して、症状と精神的因子に関係があると判断する場合に、はじめて、本症候群を疑います。精神病というよりも、心身症という範疇になります。その場合には、内科や心療内科も考慮してください。
従って、治療のためには、医師との関係が重要です。患者さんが信頼できるかかりつけの医師にかかることが大切です。
前略、私は生理前になると、眠くなったり風邪をひいて咳がひどくなったりします。これって生理と関係があるんでしょうか?なにかそうならない方法があったら、教えてください。
生理の前の十〜三日前くらいにいろいろな身体の不調を訴える人がよくおられます。このような方を総称して月経前緊張症と呼ばれます。症状はさまざまで貴方のように風邪をひいたようなアレルギー症状が出たり、精神的にいらいらしたり、憂鬱になったり、怒りっぽくなったりします。このような症状は生理が始まったら無くなることが特徴です。これは生理時期の前からホルモンのバランスが乱れていることが原因です。むくんで明らかに体重が増える人は利尿剤を飲むと大変楽になることがあります。ホルモンバランスの乱れは排卵によるものですから、症状がひどい場合はホルモン療法で排卵を抑えることもあります。
去年、ちょっとした拍子に右腕を骨折しました。数ヶ月不自由な思いをしましたが、今ではどうにかよくなりました。治療に通っているとき、先生から年齢的にこれからは骨粗鬆症にならないように気をつけましょう、といわれました。具体的にはどういう風にしたらいいんでしょうか?食べ物での予防法など、教えてくださいませ。
ちょっとした拍子に骨折され、しかも「骨粗鬆症」にならないように気をつけましょうと先生から言われたそうですが、貴方は44歳という年齢から考えて、体重の軽いとっても骨のスマートな方ではないかと想像します。
というのも、太りすぎの方は、自分自身の思い体重を支える関係上、まず骨は丈夫で「骨粗鬆症」とは縁遠いのが普通だからです。
骨粗鬆症は特別の病気がなければ、適量の運動とバランスのとれた食事摂取で十分に予防できるはずです。
適量の運動といっても、一番手軽にできるのは、一日7000歩くらい少し早めにしっかりと歩くことでも良いのです。
バランスのとれた食事は食品の種類を多くすることが基本です。そしてカルシウムに富んだ食品、魚介類とくに骨ごと食べられる小魚や乳製品を多めにとることが重要なのです。現在の我々日本人の食環境は飽食の時代といわれ、何不自由なく食べ物が満ちあふれていますが、ことカルシウムに関しては飢餓状態に近いといわれるほど少なく、欧米にくらべると1/3にも達していないので注意しなければなりません。ちなみに、一番効率よくカルシウムをとることのできる食品はミルクです。牛乳を毎日飲むことができれば骨粗鬆症は心配しなくてすむと思います。